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旅について
もともと旅なんかは好きではない。引き籠もり体質である。
ま、この仕事(研究者)していると学会などで全国各地に年に何度かは行くことになる。史料調査なんかも旅である。だけど仕事で行く旅は移動であって、語るような旅ではない。
そして、名所旧跡を訪ねるのも決して楽しめない。観光と言うことが好きではないのだ。物見遊山と言ってもいいのかもしれないが、他人の空間を覗き見るような気がするし、敢えて見世物にしている他人の家に興味は湧かない。
とは言え、旅は非日常だ。非日常の世界は日常からの逃避の時空間だ。
旅行日記ていうかメモだ
人生は旅
のようだ、などと喩えて言う人を僕は好きではない。なぜならば、喩えられるほど人生はわかっていないから。そして、人生をわかったようになるほど傲慢ではいたくないからである。
旅は日常の生活を離れた非日常的な時空間になる。しかし、人生は日常の連続空間だ。これを一緒に考えることが傲慢ではないかと思うのだ。
人生を旅に喩へて説くやうな男と今夜は呑まねばならぬ
人生を旅に喩えて謂ふなかれ南印度はただ暑いだけ


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