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執筆者の写真新谷 恭明

北九州空港は天候に恵まれて

更新日:2019年9月30日

 8月6日、台風が接近していて、ちょうど昼頃には北部九州に最接近するということであった。北九州空港を10時の便を予約していた。数日前から台風情報を見ていたが、いつその時間に当たるか。日によって微妙に情報が変わるのだ。最終的には「昼頃」となった。

 前夜からいやな予感がしていたので、早めに家を出ることにした。いやな予感というのは渋滞だ。一昨年だったか、その前の年だったか。法事で東京に行く日に集中豪雨となった。予定では一限目を終えて、戸畑でカミさんを拾い、空港に行くことにしていた。ところが集中豪雨で休講となったこともあり、かつ渋滞情報もあったので、出勤予定の時間に空港に向かうことにした。案の定、九州自動車道は渋滞しており、八幡から先は通行止めになっていたので、都市高速を経由して北九州空港に辿り着いたらなんとか飛行機にはまにあった。

 その記憶があったので、前夜のうちにアイロンがけなどは済ませ、朝、目が覚めたらすぐに身支度を調えて家を出た。家を出た時は天候はそこそこであったが、徐々に雨が降り始めた。ラジオからは北九州市門司区、小倉南区に高潮注意報が出て、避難の指示があるとかないとか報じている。不安は高まってくる。渋滞の不安もあるし、海上空港である北九州空港が冠水するのではないか、もしくは冠水の恐れがあるので閉鎖しているとか。

 不安なんてものは感じ始めたら 病的なくらいに次々と浮かんでくる。それらを黙殺して愛車を走らせた。順調になんとも順調に車は北九州空港に着いた。駐車位置も微妙にターミナルに近いところに確保できた。50メートルくらいか。雨はそこそこに降り、風邪も出てきていた。傘は大きめのビニール傘と小さめの折りたたみ傘を用意してある。大きな傘を持ち歩くのは面倒だ。どうせ東京は晴れているし、帰ってくる日にはあたりまえだが、台風は過ぎている。ターミナルまで駆け抜ける手もあるが、キャリーバッグが邪魔をする。仕方ないので折りたたみにすることにしたが、風にあおられる。結局、けっこう濡れてしまった。

 ターミナルに駆け込むと運行状況を見た。搭乗予定の10時の便はcanceledとなっている。反射的に窓口に駆け込む。ともかく予定の便が欠航なので、変えてくれ、と頼むと窓口のおねえさんは軽く頷くと手際よく処理してくれる。

「窓際の席でよろしいですか」

 「よろしかったですか」などとは言わない。スターフライヤーの洗練されたスタンスが垣間見られる。

「かまいません、お願いします」

「はい、どうぞ。搭乗口はあの先を左です」

と、指を指して教えてくれる。チケットを確認もせずにともかく保安検査場に向かった。検査を終えて待合室を見たら誰もいない。チケットを確認するとなんと8時の便であり、時計を確認すると、10分前であった。

 ともかく台風は回避できた。

 北九州空港ではしばしば天候の影響を受ける。前述したが、法事の時がそうだったし、初場所を見に行く時は大雪で欠航となり、傍の東横インに一泊して翌朝一番で行ったこともある。昨年の教育史学会では台風のために帰りの便を変更して帰ってきたのが北九州空港だった。カミさんと二人の時に二度そういうことがあったので、彼女は北九州空港にツキのなさを感じているのかもしれない。ま、僕にとってはスリリングな空港だ。



日本教育学会に参加している。


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