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執筆者の写真新谷 恭明

結局カメラがひとつ増えた

 ひょんなことで押し入れの荷物、殊にカミさんの実家に伝わる古文書を休呆堂に移せというお達しがあった。ひょんなことというのは子どもたちが子どもだった頃の子ども部屋に孫が入るということになった。孫たちは元の僕の書斎だったところに2人で二段ベッド暮らしをしていた。それは子どもたちがそうしていたのとまったく同じことだったのだが1人が中学になるのを機に兄が姉のいた部屋に移ることになった。弟はそのまま居残り妹(彼らの母親)のいた部屋は客用寝室となった。

 ともかく、中学生になる子が自分の部屋を持つことに随い、その部屋のクローゼットをきれいにする必要があったということなのだ。そこには旧家の古文書の外、いくつかのよくわからない段ボール箱が詰め込まれていた。その中に一眼レフカメラと交換レンズ各種があったのだ。まだ、オートフォーカスやら出る以前のものであり、かつフィルムカメラである。

 このカメラは東京大学百年史編集室に教務補佐員として勤めていた頃、つまりは博士課程在籍中の頃で、まだ20代だった。子どもができたというので編集室の専任助手のsaさんがウチに子どもの写真を撮りに来てくれた。すごくいい写真だった。とてもうらやましかったのだ。それと研究用に史料を撮るためのカメラも欲しかった。そんなとき同僚で東大の院生だったsb氏がとても格安でペンタックスを譲ってくれた。交換レンズはどうしたものだろう。これらもセットだったのか、あとから入手したものか記憶はない。編集室もカメラブームとなり、写真ごっこが大流行した。

 このカメラはとても重宝した。子どもの写真、史料撮影に大活躍であった。記憶にまちがいがなければ学位論文に使った史料はこのカメラで撮ったはずだ。

 それが出てきた。しかし、カメラの電池の蓋はきつく締まっていて開かない。ストロボ(これは自分で買ったもの)も入れっぱなしになっていた電池がパンパンら膨らんで使いものにならなくなっている。レンズだけは健在のようだった。で、Facebookに紹介したら、マウントをつければ他のカメラでレンズは使えるということ。それにペンタックスのデジカメを買ってはどうか、というご示唆を得た。

 まずは中古のペンタックスの一眼レフデジカメ(*istD)を安く手に入れた。しかし、古いレンズはねじ込み式であり、このカメラには合わない。それなら同じペンタックス同士なのでマウントはあるはず。で、そいつも入手した。思えば、全自動のデジカメに手動カメラ用のレンズをつけても手動でしか使えないだろう。ということで、ペンタックスのレンズも中古を購入した。

 結果的に中古のペンタックスを一台買ってしまったことになる。で、今日は試運転。手持ちのcanonのミラーレスと比べてみるが、canonの方が解像度がいいような気がして、少しめげた。しかし、昼飯のつけ麺を移して比較したらpentaxの質感がいいことに気づいた。

 上がpentaxで撮ったつけ麺。下がcanonで撮ったつけ麺。


 色合いがずいぶんちがう。結果的にペンタックスが一台増え、どちらで撮るかは悩むなあ。





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