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執筆者の写真新谷 恭明

緊急事態宣言から2週間

 政府の、そして福岡県の緊急事態宣言が発せられて2週間になる。教授会で授業の延期と在宅勤務が承認されたのが9日だから、十日とちょっとが過ぎたことになる。2週間過ぎたのだが、事態はどれだけ変わったのだろうか。好転はしていない。ならば、2週間後の宣言解除はあるのだろうか。

 政府の施策はどうも計画性が見えない。このところ、やたらと数値目標ということが要求されるようになって辟易していたのだが(もちろん、そういうものにはかかわらないようにしてきている)、お上自体が数値目標を立てられないということはわかった。緊急事態宣言だろうが、非常事態宣言(自治体によってはこう称するところもあったと思う)だろうが、こうしたものは「○月○日まで」と期限を切るものではなく、「事態が収拾するまで」というのがあたりまえだと思う。そして、その収拾の基準としての数値目標が示され、「○月○日までに目標値に達するよう努力しよう」と期限を切るのが常識的な手順だと言えよう。

 なのにコロナウィルスに関しては期限だけが先に示される。学校の休校措置も最初はやはり「春休みまで」のようにまず期限を切ることから始めた。それが無様なことに新学期をさらに延ばすことになった。なので、シモジモもそれに倣うしかない。

 本学も4月になって、行事日程が何度かにわたって繰り下げられ、緊急事態宣言によって同じように連休明けまで開講時期が延ばされた。しかし、その段階で既に多くの教職員はたぶんそれではすまないと感じていたはずだ。現実的には6月までの学会は中止ないしはオンラインによる部分実施になっているし、8月の短歌の全国大会は中止になった。8月末に予定している宗像の研究集会は連休明けには判断しなくてはいけないだろうと思っている。しかし、それも他のイベントの情況を見ながらというなんとも情けない判断基準しか持てない。

 5月6日になって、新たな感染者が全国的にゼロになっていれば、終息を迎えたと言えるのかもしれない(まだ加療中の方もいるから終息したとは言えないだろう)。そうでなければ平常通りの80人相手の講義をする自信はない。そして、2週間後にそうなっているとは思えない。さて、どうしたらいいものか。いろんな意味で予定が立たない。

 


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