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執筆者の写真新谷 恭明

草臥れている

 草が臥しているのは暑さの所為か、農薬の所為か、いずれにせよそう書いてくたびれるとはよく言ったものだ。5月、6月と書評が続いた。新聞の書評欄などを愛読させてもらっているが、書評委員の方々は毎週毎週よく書いているものだと感服する。殊に同じ業界のそれに加えて、校務があり、自分の研究や社会貢献などもあるだろう。僕のような田舎の大学教員は彼女たちに比べればはるかに暇なのだろうが、なかなか仕事がまわらない。ちょっとひと息ついたら、ボッとして頭も心も身体もボッとなる。

 その意味では一流と思われる方々のタフさ加減には脱帽以外ない。聞くところによれば、精神的な病や、身体的に深刻な病と闘いながら業績を上げておられる方々の話も、たとえば後日譚として何かで読んだこともある。

 まあ、すごい人のことはさておいて、自分に関して言えば、連休明けにある大先生の書評を頼まれ、これに注文がついて書き足し、次の定期的に書いている書評については担当者に別件で会うまでは6がつの第一週かなと思っていて、5日か6日を想定していた。で、たまたま会ったときに

「いつまでだっけ?」と、とりあえずとぼけてみたら、

「上旬ですね」と答えが返ってきた。で、10日を目標に準備していたが、8日に様子伺いの督促があって、「今週中でも」と書いてあったので、13日までがんばって書き上げた。何とか一週間延ばしていただいたことになる。

 そんなことはともかく、講義の準備はきびしい。殊に「教職概論」は月曜なので、土日にその作業が入る。昨年もオンラインだったので、pptファイルもあるのだが、やはり毎年内容を見直し、pptも改訂するとかなりの時間を要する。みんなどうやって講義の準備をしているのだろうか。それだけでひーひーだ。新人ならともかく、この大学に来て6年目になる。じゅうぶんベテランの筈なんだが。

 で、だ。そのさなかに初年次セミナーのレポートの中間相談にも乗ってしまった。全員にしたかったが、全員から相談があればおそらくパンクしていただろう。幸か不幸か、半数程度だったので、そこで原稿を書き終えることができたというものだ。そう言えばその間に某専門学校の研修を引き受けてしまっていた。こいつもpptを作るのに相当時間を潰してしまった。さらに教組のセミナーもやった。この準備も微調整ながら時間がかかった。

 やはりかなりタフだったかもしれない。

 それらが一段落してボッとしてしまった。そして、まもなく初年次セミナーのオンライン講義が始まる。レポートの講評は全体的にということなので、全員へのコメントは先延ばしにすることにした。まさに「明日出来ることは今日するな」で、僕は保っている。




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